もう2週間ほど前のお話になります💧
一昨年の秋から学ばせていただいている青木愛弓先生の応用行動分析を共に学ぶお仲間たちと一緒に、天王寺動物園に行ってきました。
動物園といえば、息子が小さい時に行ったきりでしたが、今回は応用行動分析を踏まえてのお勉強のための訪問です。
座学で動物園の役割と動物への限られた中でもよりよい環境を提供するための取り組みや、動物福祉等の講義をしていただき、環境エンリッチメントやハズバンダリートレーニングを見学させていただきました。
動物園は動物の特性を踏まえて出来るだけ自然な行動が出せるように配慮されていました。
コアラが自分でその日の木を選び出来るだけ高く登れるように、鳥が旋回できるように・・・
ただ単にそこに「居る」ような気がしていた動物たちが、実際にそこでスタッフの皆さんと共に「生活」している場なのだと感じました。
獣医さんや飼育員さんをはじめ、動物専門員の方々が動物とのトレーニングを通じて良い関係を築かれていることが感じられました。
今回はアシカの健康観察のためのハズバンダリートレーニング、キリンの採血のためのハズバンダリートレーニング、サイの観察用機械付ベルト着脱のトレーニングを見せていただきましたが、どの動物もトレーニングをしに自分からやって来てくれます。
トレーニングが終わってもまだやりたそうにしている動物たち。
ワラワラと人間が取り囲んで携帯で撮影している中でも気にすることなくトレーニングをしているサイに、最後ペレットをあげさせていただきましたが、環境に敏感なはずの動物がここまで人に慣れて平気になっていることにも驚くと共にスタッフの方の努力を感じました。
私たちドッグトレーナーは日頃犬とトレーニングをしていますが、他の動物のトレーニングは自分のトレーニングを振り返る良い機会となりました。
犬という動物はこちらの意思や空気を読み取ってくれたり真似てくれたりするところがあり、言うならば忖度してくれるが故に人間が無理を言いがちな気がしています。
多くのものを相手(犬)に望みすぎ、雑になりがち・・・
動物園の動物相手とは違って無理を強いることも多いと思います。
犬を犬として受け入れることを常に考えていかないと負担をかけてしまうことになります。
動物園で見せていただいたトレーニングはどれもとても丁寧になされていると感じました。
一つ一つの動作を丁寧に。
ドッグトレーナーとして大変勉強になりました。ありがとうございました!
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